鴻上尚史さんの講演「君はどう生きるか? コミュニケーションのヒント」を聴きました

鴻上尚史さんの講演「君はどう生きるか?コミュニケーションのヒント」を聴きました。
印象に残ったポイントはこちら。

◆「自分という存在」を問い、生き方を選ぶ主体になること
◆「世間」と「社会」の違いを理解し、多様性を尊重すること
◆ コミュニケーションは「話す力」ではなく「ズレを乗り越える力」
◆「悩む」は止まり、「考える」は動くための思考
◆「普通」という枠にとらわれず、自分の価値を見つけること

特に印象的だったのは、協調と多様性の違いについてのお話。
昔は、多少我慢して周囲に合わせる「協調」が大切にされていましたが、今は一人ひとりの希望や思いを尊重する時代。
その分、誰かがそっと合わせて支えていることもある——とても現実的で深い言葉でした。

飲み物の注文から乾杯までの例えも印象的でした。
「とりあえずビール」で乾杯すれば5分で済むけれど、全員の好みを聞いていたら時間がかかり、上司も待つ。

多様性を尊重する社会には、ゆとりと成熟が必要だと感じました。
ASDのある児童や大人の支援に携わる中で、そうした社会こそが一人ひとりにとって生きやすい社会だと感じます。

今はまだ、共通のルールや慣習を理解しなければ生きづらさを感じる場面もありますが、
社会が少しずつ成熟し、誰もが安心して「どう生きたいか」を考えられるようになることを願っています🌱